2018年9月3日月曜日

〔第33回 市川三左衛門軍総勢227名 全氏名〕



房川渡中田御関所を通行した市川三左衛門軍227名の全氏名が記録されていますの

で、ご紹介します。

 

  
一山口市郎次殿外御両人中田宿御用先ゟ御用状壱封御遣付、則差上候間御落手可被成候
   〆
 右之外御留守居衆之受書其外略之
   〆

〇山口市郎次殿外から受け取るようにと御用状あり。また、御留守居衆への請書は省略。

同日
一加藤摝兵当所出張之御目付方へ□□河野大五郎ゟ談有之候、御関所出入通行面々不残名前書、出立処・行先等迄其日限〆帳相認メ差出候様談付、右之通通行之面々子細承り糺相記し差出候様可致、且又不時御関所幷*土井家勤番所も見廻り、其上*中田駅援兵詰所迄見廻り候間、其段土井家も申出置可申候由被申聞候事

*土井家勤番所:「浮浪之徒」一件のために臨時的に置かれた。「御徒目付河野大五郎・御小人目付壱人附添見廻り御別条無之哉尋、勤番所同断相尋候事」の記述から、関所に近接して設置されていたのではないか。

*中田駅援兵詰所:臨時的に置かれたのであろうが、詳細不明。

〇御徒目付河野大五郎から以下のような指示があった。すなわち、関所の通行人は残らず名前・出発地・行先などを日限〆帳に記して当方へ差し出すこと、また関所や土井家勤番所、中田の援兵詰所を当方で臨機に見廻る事もあるので、そのことを土井家へあらかじめお知らせ願いたい事。

一右付今日ゟ日〆帳取調、尤一同早朝ゟ夕刻迄相詰候事

〇今日から日〆帳を準備して、全員が早朝ゟ夕刻まで勤務した。

一御徒目付河野大五郎・御小人目付壱人附添見廻り御別条無之哉尋、勤番所同断相尋候  事 

〇御徒目付河野大五郎が御小人目付一人を帯同して見廻り、勤番所へも変わった事はないかと尋ねていた。

一今晩ゟ当川岸幷*中新井村川岸辺迄之処、是ゟ毎夜代ル々取締見廻り、今晩加藤杢兵衛見廻り候事

*中新井村:現在の加須市北下新井・琴寄・砂原・新川通・中渡あたりか。この辺りには、作場渡の新川渡(川辺側では前谷渡と呼称)があった。

〇今晩より栗橋河岸から中新井村の河岸辺りまで、毎夜交代で取締のため見廻る事になった。今晩は、加藤杢兵衛が見廻る。

六月廿日
一御徒目付河野大五郎・御小人目付青木金八郎*五ケ村辺為見廻罷越候趣断有之、茶船ニ而罷越候事

*五ケ村:現在の茨城県猿島郡五霞村
〇御徒目付河野大五郎と御小人目付青木金八郎が、五霞村辺りの見廻りのため茶船で出かけたと連絡があった。

右同日      歩兵差図役下役
             星野正之輔
        右同   湯澤兼太郎
              家来壱人
従日光*幸手宿陸軍方旅宿迄相通候事

*幸手宿陸軍方旅宿:「浮浪之徒」の鎮圧軍(陸軍)が、幸手宿に宿泊していた事が分かるが、詳細は不明。

右同日夜五ツ時
一嶋田耕平御目付方旅宿罷出、此度水戸殿家老市川三左衛門始人数弐百三拾三人余、明廿一日通行之趣、尤兼其筋ゟ御達有之候得共、通行之砌取計方御問合申候段申述候処、  いつれ明朝通行之砌立会候様被申聞候事

〇明日二十一日、市川三左衛門率いる二百三十三人の軍が関所を通行する旨、また此事については予て上司から指示されていると目付方に申し上げたところ、目付方も明朝、立ち会うと聞かされた。
 
同廿一日
一四ツ時、水戸殿家老市川三左衛門始メ人数并武器、昨夜栗橋宿泊り、今日野州辺浮浪為追討通行、当十七日御達有之候分、目付方佐々木雲八郎入来、夫々問合有之、其上通行之名前人数書并目付方合印鑑共差出候間引合名前如左之

〇午前十時、水戸殿家老市川三左衛門一隊と武器が関所を通行した。一隊は、昨夜栗橋宿に泊り、今日野州辺の浮浪之徒の追討に向かう。これについては、すでに今月十七日に上から御達しがあった。目付方の佐々木雲八郎が断に来て、通行手続きについて問い合わせがあり、名前人数書と目付方合印鑑を差し出したので、引き合わせ確認して通行させた。名前は以下に記す。

          覚

   市川三左衛門
      家来
       高倉 就亮
       福田 要蔵
       遠藤政五郎
       関 辰之介
       伊藤吉三郎
       府井扇左衛門
       打越左一郎
          友吉
          亀吉
   市川三左衛門附属□談役
       大内鉞三郎
     目付
       大井翰三郎
        家来
        寺門 介三
        石川源次衛門
            忠介
            九助
    同
        鈴木八右衛門
         家来 兵七
    同
        野村喜左衛門
      家来 長衛門
  目付
        加藤孫三郎
         家来 助衛門
    〃   
        渡井鉄之助
         家来 庄吉
    〃
        佐々木雲八郎
         家来 新之助
            弥介
    目付下役
        清水弥一郎
        石井 宋吉
        天野源三郎
        中川 弥介
        市毛子之吉
         小遣之者
           岩七
           増五郎
   使番
        渡辺伊左衛門
         家来 政五郎
            仙五郎
            九八
            久兵衛  
            十兵衛
   医師
        前嶋 淳徳
        藤田 鳳介
   先手同心頭
        冨田 理介
        田所謙次郎
        田山 金平
        小泉五三郎
        長山 徳十
        飯塚宗之介
        井坂 謙蔵
        大津 兵蔵
        寺門儀三郎
        河野貞三郎
        石川理三郎
        田口豊次郎
        高田十三郎
        平澤泉五郎
        鈴木 健蔵
        梅澤金十郎
        久米寅八郎
        永沼 清七
        大森小次郎
        安倉和十郎
        安 新右衛門
        檜山 源介
        木村庄次郎
      玉箱持
          弥兵衛
          由兵衛
           右家来 新介
            久介
               伊兵衛
               太吉
   先手同心頭
        芦澤 祐七郎
     同心
        若山 藤兵衛
        天野 庄司衛門
        荻浪 松之助
        藤田 東亮
        吉田 和三郎
        氏井 雄次郎
        岩間 詮吉
        加藤 清蔵
        滝口 太三郎
        鈴木 斧三郎
        綿引 清十郎
        遠藤 平左衛門
        徳田 金次郎
        関根 勘蔵
        内田 祐之介
        安田 祐介
        森 竹次郎
        打越 久次郎
        郡司 周蔵
        大曽根 熊吉
         中根 清三郎
         右家来
           新 七
           竹 次
           千之介
           政三郎
       玉箱持
           儀兵衛
           源兵衛
           源次郎
     諸生*指引    *「指引」:指図・差配をする人
        萩 勇太郎
        額田 彦三郎
        大岩 伴次郎
         家来
           金三郎
        生熊 徳之介
         家来
           熊之介
        大留 理八郎
         家来
           乙吉
     寄合諸生
        宮田 常之介
        宮田 金蔵
         家来
           金太郎
        相澤 秀五郎
        磯野 理三郎
        佐々 八次郎
        小田部 壮三郎
        大関 □蔵
       宮田 銀五郎
        疋田 伝八郎
        佐藤 万衛門
        城所 友次郎
        塙 冨太郎
        高山 金四郎
        大門 午之介
        渡辺 吉之介
        藤田 直之介
        樫原 鉄蔵
        岡見 留吉
        岩澤 定次郎
        額田 永三郎
        佐野 雄次郎
        三谷 安次郎
        笠井 福太郎
        岡部 龍之進
        佐々 八三郎
        鈴木 四郎太夫
        斉藤 四方之介
        檜山 七蔵
        小野瀬 惣助
        生井 岸次郎
        小泉 彦十郎
       白須 繁次郎
        大森 金三郎
        館野 鉄次郎
        金子 久三郎
        佐々 末吉
        安松 七五郎
        鈴木 栄次郎
        大橋 金太郎
         家来
           三代吉
        松井 秀蔵
        高田 秀次郎
        伊岸 徳介
        鈴木 任蔵
        小泉 彦八郎
        鈴木 庸之介
        小田部 巳之吉
        関 八太郎
        宇田川 銀平
        堺野 吉次郎
        酒井 捨彦
        山本 悌三郎
        清水 陸一郎
        高久 彦三郎
        片山 丑三郎
          福田 律三
        橋詰 辰三
        白須 準太郎
        樫村 銀次郎
        飯嶋 魚之介
        斉藤 捨松
        堀口 庄二郎
        大久保 貞蔵
        弓削 辰次郎
        橋詰 酉蔵
        鈴木 運之介
        斉田 金三郎
        細谷 万吉
        蔭山 千次郎
        中川 仁一郎
        庄司 善次郎
        小室 金一郎
        浅羽 亀之介
        宮田銀五郎家来
             要 介
    大砲諸生
        高山 為之介
        岡本 勇四郎
        坂田 三八
        松村 米次郎
        近藤 介太郎
        寺門 冨五郎
        石川 金之介
        大宮 金之介
        安松 万次郎
        礒野 長兵衛
        村上 銀四郎
        代田 留吉
      *車夫指引  *「車夫指引」:梶棒を牽く車夫のほかに綱をつけて牽く人カ。
甚吉
           七五郎
           与 吉
           兼 吉
           松五郎
           藤三郎
           勝 吉
           佐 吉
           作兵衛
           又 吉
           友 吉
           平 介
           弥 介
           伊之吉
           勝次郎
           留 蔵
     *小荷駄掛り  *小荷駄(こにだ):兵粮。馬に負わせる荷物。
        三谷 政弥太
         下役
          飯村 庄蔵
          立原 佐之介
          長山 八十八
            鈴木 孫太友
          川崎 弦次郎
          石川 漣蔵
          岡本 捨八
        *小間遣   *小間遣(こまつかい):雑用下役。雑用女中。召使。 
             政吉
        *荒子  *荒子(あらしこ):下級の雑兵。土工・大工・台所使用人・下作人
           留五郎
           三五郎
           米三郎
           作次郎
           卯之吉
           辰五郎
   以上
 〆弐百廿七人