2021年5月4日火曜日

久喜古文書研究会・弘前藩仕置集を作る会が、『紀要』を刊行しました。

 



   ※amazon pod出版

内容を紹介します。

①栗橋関所番士留書による天狗党騒動のリアルな記述。

②栗橋~伊勢、尾鷲・新宮の難コースの伊勢・参宮記。

③元禄期弘前藩版御仕置裁許帳

④埼玉県加須市琴寄の天保期うちこわし。

⑤津軽アイヌの「おたらべこたん」の比定地の追究。

⑥本州最北の津軽西浜の地方証文から「人間抵当」の実態。

①は栗橋関所番士たちの御用留の翻刻・訳・註です。元治元年4月の8日間、天狗党関連の水戸藩・幕府軍ほか緊急事態下の関所通行の査検をどうするか。登場人物は 田丸稲之右衞門・斎藤佐次右衛門・美濃部又五郎・山国兵部外。
②は久喜市中里の旧家の伊勢参宮記。大変詳細な旅の記録です。しかも、伊勢から尾鷲・新鹿・新宮・那智・本宮の難コースをとり、大阪・奈良・琵琶湖・京都・中山寺と、約50日間の強行軍記です。
③は元禄7年前半分の弘前藩版御仕置裁許帳です。酒狂・相対死・寄鯨・捨子・生類憐れみ関連・遊女追放・牢死・アイヌ関連・今別石・切支丹出家・縁坐などいろいろ。
④は、現加須市琴寄の天保期の打ちこわし。粘り強くかつ丁寧な古文書の読みが、従来の通説を覆す見事な例。頭取砂原村安蔵は在所で獄門(ただし牢死)、誰が付けたか「暗光信士」という。輪中地帯の排水路を巡る利害関係者たちの深刻な対立を図式化する。
⑤は、弘前藩庁日記の解読から生まれた小論文。津軽藩の「犾」=アイヌの人たちの生業、狩猟に関わる記事から、「おたらべこたん」の比定地を追究する。
⑥は江戸期、本州最北の新田地帯やその周辺の農民たちの土地借用証文や抵当証文を解読。中小農民や地主の証文から、激しい土地移動による地主-小作関係の出来と庶民の暮らしの不安定を写実的に観察する。深浦町追良瀬、つがる市下相野とその周辺の証文。



0 件のコメント:

コメントを投稿